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2025年6月06日
SEAS認定コース修了のお知らせ

先日、日本で初めて開催されたSEASScientific Exercise Approach to Scoliosis)認定コースに、当院の理学療法士4名が参加し、コースⅠを修了いたしました。

SEASは、側弯症の保存療法を推進する国際学会SOSORTSociety on Scoliosis Orthopaedic and Rehabilitation Treatment)のガイドラインに基づき、イタリアで開発された科学的な運動療法です。

このアプローチは、患者さん自身が能動的に取り組む「アクティブ・セルフ・コレクション(Active Self Correction)」を重視し、一人ひとりの身体的・心理的状態に応じた個別の運動プログラムを提供します。その有効性は多くの臨床研究によって実証されており、国際的にも高く評価されています。

今回の認定コースの講師は、SEASの開発者であり、イタリアの脊椎専門機関ISICOItalian Scientific Spine Institute)にて理学療法部門のディレクターを務めるミケーレ・ロマーノ(Michele Romano)氏。

ロマーノ氏は側弯症に対する運動療法の有効性を科学的に検証し、多数の研究論文を発表されている世界的な専門家です。各国でワークショップやセミナーを開催し、医療従事者の育成にも尽力されています。

このような貴重な研修に参加できたことを、大変光栄に思っております。全国から集まった20名の医療従事者の中で、当院からは4名が参加いたしました。

これまでにも当院では、側弯トレーニングやシュロス法の講座を修了し知見を取り入れ、保存療法に取り組んでまいりましたが、今回新たにSEASアプローチの知見を取り入れ、より効果的な治療と研究を進めてまいります。

側弯症に対する当スタジオの取り組み

日本国内では、側弯症の治療として主に装具療法と手術が一般的とされていますが、リハビリ(運動療法)はまだ有効な治療法として十分に認知されていません。

当院では、少しでも側弯症の進行を抑えるため、以下のような多角的なアプローチを重視しています:

* 姿勢・動作のチェックおよび指導

* 徒手療法(手技による治療)

* 運動療法(シュロス法・SEASなど、海外では有効性が認められている手法を基に実施)

また、装具療法としては「シェノー装具(Chêneau brace)」を推奨しており、当院では処方しております。

これは従来の石膏型ではなく、3DスキャンとCAD/CAM技術を用いて製作される新しいタイプの装具で、SOSORTが推奨する三次元的な矯正が可能なタイプです。

装具の処方には、医師の診察・判断が必要になります。

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