ニュース

  • WEBでのご予約
  • 採用情報
TOPニュース > ガングリオン
2019年8月21日
ガングリオン

発生のメカニズムは分かっていませんが、中にゼリー状の物質が詰まった塊(腫瘍)のことをガングリオンと呼びます。腫瘍と言っても、ガンのような悪性の腫瘍ではなく周りの組織に転移することもない良性の腫瘍です。
靱帯から発生することが多く、米粒大からピンポン玉大の塊ができます。その塊が大きくなることで周りにある神経を圧迫し、痺れや痛み・手が動きにくくなることがあります。
若い女性に多く見られますが、手をよく使う方に多く見られるわけではありません。
また、ガングリオンは手の甲、中指、親指の付け根に出来やすいとされています。発生部位、特有の弾性などの所見により診断は出来ます。診断が困難な場合は、注射によりゼリー状の粘液を確認する方法もあります。当院では、エコー検査機器がありますので、注射をせずに診断することも出来ます。

『治療法紹介』

ガングリオンは痛みなどがなく無症状ならば、悪性の腫瘍ではありませんので放置しても心配はありません。
しかし、ガングリオンではなく悪性の腫瘍やその他の疾患である可能性もありますので、一度専門医がいる整形外科の受診をおすすめします。
塊が大きくなるもの、痛みが強くなるもの、シビレ・手が動かしにくくなるなどの神経症状があるものは治療が必要です。
保存療法として、その塊に注射し内容物を吸入する方法があります。数回の治療により治ることもありますが、再発することもあります。
手術療法として、その塊を切除する方法もありますが、手術をしても再発する可能性もあります。