ニュース

  • WEBでのご予約
  • 採用情報
TOPニュース > ストレートネック
2021年1月09日
ストレートネック

背骨には元々、自然な湾曲が存在しています。具体的に、首と腰は「前弯」という前に反るような湾曲、背中は「後弯」といって少し背中が曲がる(猫背)湾曲があります。ストレートネックとは、首の前弯が減った、または無くなってしまった状態のことであり、自然な湾曲がなく真っ直ぐな頚椎(首の背骨)を表しています。

ストレートネック自体は、症状と直接的な関係があるわけではありません。しかし、ストレートネックになると、頭が前に突き出てしまう姿勢を伴い、首の関節や筋肉に負担が大きくなってしまいます。ある研究の報告では、良い姿勢とストレートネック姿勢の比較において、首の関節にかかる負担がストレートネックで3倍にも増加してしまう、といったことも報告されています。具体的には、肩こりや首の痛みはもちろん、ひどくなると頭痛やめまいなど種々の不調の原因になってしまうことがあります。

『治療法紹介』

基本的にはストレートネック自体、というより症状の原因を解決することが目標となります。前述の通り、ストレートネック自体が症状の原因でない場合は症状の軽減に必要な治療を適切に行うことが先決になります。その上でストレートネックが原因である場合、関与する要因として挙げられる場合は以下の方法で対処していきます。

まずは、背骨の理想的な湾曲を取り戻すことが目標となります。ストレートネックは頭の突き出し姿勢を伴うことが多いので、顎を引いて頭を後ろに引く(前弯を取り戻す)姿勢を心がけます。セルフチェック方法としては、壁を背にして立ち、顎が引けた状態で後頭部がきちんと壁に接しているかを確認します。顎が引けずに後頭部がつかない方は、ストレートネックや頭の突き出し姿勢が強い可能性があります。

また、背骨は首だけで成り立ってはおらず、腰〜背中〜首とつながっています。そのため、長時間デスクワークをしている方や、自宅でソファに寄りかかって悪い姿勢になっている方など、日頃の習慣や不良姿勢が原因でストレートネックになっていることが多いです。その場合は、普段から姿勢を良く過ごすことはもちろん、同じ姿勢を長時間取りすぎないことが重要です。人間の身体は約20分同じ姿勢を取ってしまうと硬くなってしまう、という報告もあり、20分おきに体勢を変えて身体に負担をかけないことを心がけることも必要です。