2019年6月26日
足関節捻挫
足首の捻挫は、内側に捻って生じることが多く、足首の外側の靭帯が損傷、また靭帯断裂を起こすこともあります。外くるぶしの前や下に痛みがあり、腫れたり、熱を持ったり、内出血したりします。
捻挫とは、関節に通常以上の動きが出た時に、関節を支持している靭帯や関節包が損傷することです。靭帯の損傷程度によって、3つに分かれています。第1度捻挫は靭帯が一部断裂し、関節包は損傷していないもの、第2度捻挫は靭帯の部分断裂と関節包が損傷されたもの、第3度捻挫は靭帯と関節包が完全に断裂したものと定義されています。
足首をひねったというきっかけがあり、外くるぶしの前や下を押す痛みや腫れがあれば診断がつきます。また、レントゲンで骨折の有無を確認します。特に子供は骨が未成熟で靭帯損傷だけでなく、靭帯が付いている骨の部分が剥がれる「剥離骨折」を伴うこともありますので、一度専門機関でレントゲンを撮り骨折の有無を確認することをおすすめします。
『治療法紹介』
第1度捻挫と第2度捻挫では、まずは安静にしてアイシングすることで内出血と腫れを防ぎます。装具や弾性包帯などによる圧迫固定をおこない、靭帯や関節包に負担がかからないようにします。また、足を高く上げて静脈やリンパの流れを良くすることで腫れることを防ぎます。第3度捻挫でも安静、アイシング、足の挙上を行いますが、固定を2〜3週間することがあります。稀に不安定性が強いものには、手術を行うこともあります。
また、当院では運動器リハビリテーションによって、医師の指示の下、理学療法士が重症度・靭帯の修復期間を考慮した上で、日常生活やスポーツ等の競技内容に合わせた治療を段階的に行っていきます。