2021年1月09日
TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷
三角線維軟骨複合体には、手首の関節にかかる負荷を均等にするクッションとしての働きと、関節を安定させる働きがあります。手をついて倒れたり、手が過度に親指側に捻る動きで受傷することが多いとされています。手首の骨を押すと痛みが再現されたり、過度に捻ると手首の小指側に痛みが出ることが特徴です。関節造影や関節鏡により損傷が診断可能です。
装具などの保存療法で改善するものが多いとされています。症状が持続する場合は、三角線維軟骨複合体の修復術、部分切除術、尺骨(腕の骨)短縮術などの手術療法が行われることがあります。当院と連携のある手術ができる病院への紹介状を作成することができます。また、術後は当院で運動器リハビリテーションを行い、術後のフォローもしています。